【静岡県浜松市】頭陀寺（ずだじ）とは？
今回は静岡県浜松市にある頭陀寺城へ向かいました。
とっても、とっても隠れスポットである頭陀寺城は、多くの有名武将に関わりがありました。歴史ファンならぜひとも訪れたいスポットです。浜松城以外にもこんな場所があるんだと叫びたいぐらい。
どれだけの武将と関わりがあるんだ？
まずはそれを教えてくれ。
豊臣秀吉・井伊直政・柳生宗矩・徳川家康
……詳細を教えてくれ。
頭陀寺城跡（静岡県浜松市）
かつては浜松の荘園の中核を担う。当時境内は今川家家臣：松下之綱の屋敷があり、頭陀寺城とも呼ばれていた。1551年から3年間、幼き豊臣秀吉が奉公していた場所。今も秀吉に関する伝承が多く残る地域である。
現在は頭陀寺というお寺を中心に住宅街が広がっていますが、各スポットに案内板が設置してあるため、巡りがいがある場所だと思います。私が訪れた日曜日にも、そこそこのお客様がいらっしゃいました。
今回は秀吉ゆかりの地を中心に頭陀寺(ずだじ)城周辺の魅力を紹介します。
【今回の記事の概要】
・頭陀寺城の概要とアクセス
・松下屋敷跡
・頭陀寺城と諸将との関わり
・鎌研ぎ池（秀吉ゆかりの地）
・目刺橋（秀吉ゆかりの地）
【秀吉ゆかりの地】頭陀寺城
荘園から後に松下氏の屋敷としてお城の機能を担う。現在は住宅を隔てて公園になっていた松下屋敷跡も含めての敷地であった。現在、お城としての遺構はほぼみられず。
【アクセス】浜松駅よりバス＋徒歩で20分（バス停はマップ参照）
まずはメインである頭陀寺城(頭陀寺)を散策していきます。まずは中央の門から入ると本堂がありますのでこちらからお参りをしましょう。
ちょっと待て、そういえば‘‘松下氏‘‘って何？
情報が錯綜していますが、ここでは『松下之綱』を紹介。
【松下之綱】
・今川家家臣。幼少期の秀吉を取り立てたり、一族が井伊直政を養子に迎えたりしている。あと、娘が柳生宗矩に嫁いでいる。秀吉が出世した後には所領を貰い重宝されたという。最後は家康に仕え久能の方に所領を貰う【参考：浜松市公式】
巡り巡ってかなり出世をしている松下氏。そしてここで井伊家の話も登場しました。
今川氏と揉めていた井伊家を助け、直政は松下家の養子となりました。ちょうどこの頃は、井伊家に男子がいなかったため、女城主直虎が奔走していたよう。
この情報だけ見ると、色々と手を貸したおかげで成り上がった人格者なのかもしれません。凄い運命を辿っている武将だと思いませんか？
境内の奥には、3人の銅像がありました。
左から秀吉・家康・直政です。家康も竹千代時代から頭陀寺城に来ていた記録があるそうで、ここに銅像が建てられています。お城の遺構はないですが、これを見に来る人も多いのではないでしょうか。
また、境内には資料館が設置されていました。入場と御朱印各300円。無人であるため無賃で見ないように気を付けてください。中が撮影禁止であったため入口の写真のみで失礼いたします。主にこの地にある伝承や発掘調査などの記録が展示されています。歴史ファンにはたまらない展示だと思いました。
境内を巡り終えたら、周辺のスポットに遊びに行きましょう。
頭陀寺周辺②松下屋敷跡
かつては頭陀寺城の敷地内にあった屋敷。現在は公園として整備されているが、過去2度発掘調査が行われていた（詳細は歴史館で）
【アクセス】頭陀寺城より徒歩1分。
一応案内板等は設置されていますが、本当に普通の公園です。一部ブルーシートがかけられていて、発掘の名残のようなものはありましたが、それ以外は特に何もありません。
一応記念程度に寄ることをおすすめします。
頭陀寺周辺③鎌研ぎ池
かつての木下藤吉郎がここで鎌を研いでいた。その他、この池でメダカ相手に手裏剣の鍛錬を積んでいた。目に手裏剣が刺さった後、片目のメダカが見られるようになったと言う（遠州七不思議の一つ）
【アクセス】頭陀寺城より徒歩5分。
大通りを渡り徒歩5分。鎌研ぎ池という秀吉ゆかりのスポットがありました。周辺に就社スポットはなく、小さな神社？ の敷地内に池がありました。周囲に駐車場がないため、車で来た方は頭陀寺城の駐車場に止めて歩いてくることをおすすめします。
写真から分かる通り、水は貼られていない様子。ずっとなのでしょうかね。
頭陀寺周辺④目刺橋
この池でメダカ相手に手裏剣の鍛錬を積んでいた。目に手裏剣が刺さった後、片目のメダカが見られるようになった伝承から。
【アクセス】鎌研ぎ池より徒歩15分。
こちらは頭陀寺城から離れてしまいますが、少し寄ってみました。
何か関連があるのかと思いましたが、『目刺橋』という名前があるだけの様子。こちらにはあまり来なくてよろしいかと思います（笑）少し遠くなってしまうため気を付けてください。
今回は抜粋して巡りましたが、周辺には色々な神社もあるため、そちらを散策するのも良いでしょう。何故かここだけ離れていますので。
終わりに
頭陀寺城跡（静岡県浜松市）まとめ
・秀吉や家康ともゆかりがある隠れスポット。
・頭陀寺城は浜松駅から約20分。
・歴史資料館や案内板は豊富に設置されている。
今回は静岡県浜松市にある頭陀寺城周辺を散策いたしました。
規模は小さいですが、知る人ぞ知る隠れスポットであることは分かっていただけたのではないでしょうか？ あまり触れていなかったですが、柳生宗矩にも深い関係性がありますので、戦国時代が好きな方にとってはたまらない場所だと思います。
よく分かった。今度浜松に行ったら遊びに行くわ
ぜひ、そうしてくださいね
浜松市には、浜松城や井伊谷城、二俣城など有名なお城が沢山ありますので、頭陀寺城も観光の候補に入れていただけると嬉しいです。
今回はここまで。ありがとうございました。
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