横須賀城(静岡県掛川市)

【横須賀城(静岡県掛川市)】
武田家VS徳川家。高天神城を巡った大騒乱の中で、徳川方築城された城。国指定史跡に選定されており、かつて湊として栄えた名残を見ることができる。
今回は、静岡県掛川市に位置する横須賀城を攻城しました。
関東出身の筆者からしたら、横須賀って神奈川の横須賀の印象なので、何だか違和感がありました。
ですが、湊として栄えていた歴史を遡れば『横須賀』と言われていた所以が分かりますね。
さて、そんな筆者の話は置いておいて、横須賀城は歴史的にも非常に価値がある城跡です。
何といっても戦国期有数の合戦『高天神城の戦い』でしようされていたお城ですからね。
【高天神城攻城レビュー】

高天神を制した者は遠州を制す!!!
血みどろの戦いがあったことは、歴史ファンなら知っていることかと思いますが、あれだけ堅固なお城だったのに、最終的に落城したのは、この横須賀城があったから。
他にもたくさんの砦が築かれていた近辺地域は歴史ファンにはたまらない地域ですね。
そんな横須賀城の攻城レビューをお送りいたします。
【今回の記事の概要】
・横須賀城までのアクセス
・横須賀城攻城の所要時間
・横須賀城攻城の様子
・横須賀城散策マップ
横須賀城:所要時間とアクセス

【アクセス】
・JR袋井駅よりバスで30分。『七軒町』より徒歩で7分(高天神城までの直通はありません)
【横須賀城の所要時間】
・散策にかかる所要時間はおよそ30~40分
筆者も始めは小規模な砦程度の城跡かなと思っていたのですが(周囲の砦と一緒に築かれたって言うし)実は遺構としてもボリュームたっぷりの城跡でした。
筆者は自家用車で向かいましたが、高天神城⇔横須賀城間で直通アクセスがないのが少々ネックかと思われます。
低めの丘に築城されています。少々の高低差はありますので散策の際は水分補給等忘れないようにしましょう。
横須賀城:攻城の様子

【横須賀城(静岡県掛川市)】
・高天神城奪還後も明治維新まで続いた横須賀城は小笠山丘陵の先端に築かれた。中世城郭と近世城郭の中間に位置する造りであり、現代までのその貴重な遺構を残している。
駐車場に止めていざスタート。
今も発掘が続けられているようで、ブルーシート化被っている箇所がったり、発掘の様子は案内板に記載されていたりしました。
初夏の日差しを受けながら、メインである西の丸跡へ向かいます。
西の丸は『玉石積み』という貴重な積み方で河原石を積み上げていたようです。それが今も復元されていて、非常に綺麗な景観となっています。

西の丸の石段から掛川の景観を眺めます。
そう、ここまで海が来ていたようで、近隣は横須賀湊として栄えていたそうです。
海と接続していた城跡はたびたび見ますが、やっぱりいつ見ても心が踊ります。海があって、たくさんの人の笑顔があって、多くの人の往来があったなんて。
今はこんなにのどかな風景が広がっているのに(笑)

三日月池は昔からこの地にあった池。西の丸を降りて池を見たら一度公道に出ます。

民家の前には東大手門があったそう。
このお城凄いのが『大手門が二つあること』
そのどちらも海側に位置しているという面白い構造です。

これには違和感と驚きがありました!
海側に大手門を向けるのですか……高天神城の位置的に大手門の位置に凄く違和感があるのですが皆さんはどう思いますか。
陸側は山の尾根続きだという構造らしいですが、やっぱり用途を考えると違和感がぬぐえない。この辺りはまた調べてみようと思いました。普通は敵がやってくる方面に大手口を向けるイメージがあるのですが、筆者の認識違いですかね。

西の丸の石段をあがっていくと本丸跡があります。
こちらに石碑があるので、ぜひ写真撮影。案内板は逐一地面に設置されていますので、情報を確認しながら進んで行きましょう。

東側には三の丸跡。何もありませんがめちゃめちゃ広い。

本丸下は通路になっていて、歩くことができました。
ここで高齢者の方々がゲート―ボールをしていました。
終わりに

【横須賀城(静岡県掛川市)まとめ】
・アクセスは袋井駅から30分
・散策所要時間は30~40分
・西の丸の復元石積みが見所。
以上で横須賀城の散策は終了です。
実は高天神城を攻城してから4年過ぎているのですが、久々に来られてよかったです。掛川は高天神城をはじめ、山内一豊が築いた掛川城などがあります。
ぜひ一緒に散策してみてください。
今回はここまで。ありがとうございました。
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