墨俣一夜城（岐阜県大垣市）
【墨俣一夜城】
太閤がまだ木下藤吉郎だった頃、一夜にして築いたとされるお城。信長はここを足掛かりに美濃へ侵攻していくことになる。秀吉の快進撃はここから始まった。
今回は始まりの城：墨俣一夜城を訪れました。
聞いたことがあるな。墨俣城はどんなお城だっけ？
一言で言えば『出世城』
私と墨俣城の出会いは10年前のこと。まだ学生だった頃『太閤記』に登場したことがきっかけでした。まだ若かった木下藤吉郎が蜂須賀小六と出会い、墨俣の地にお城を築く。まさしく、木下藤吉郎の始まりが、全て墨俣には詰まっています。
岐阜県大垣市にはもっと有名な大垣城がありますが、こちらも負けていません。
今回はそんな墨俣一夜城の攻城記です。
【今回の記事の概要】
・墨俣一夜城までのアクセス
・墨俣一夜城はどうして出世城？
・墨俣宿と墨俣城
・お城までのアクセスマップ
墨俣一夜城までのアクセス
・JR大垣駅よりバスで20分。『墨俣』下車後徒歩10分。
（岐阜駅からのアクセスもアリ）
・車の方も駐車場に駐車可能。
今回は大垣駅よりスタート。大垣城よりも先に墨俣へ向かいました。バス停は下記のアクセスマップに記載してあります。JR大垣駅南口より出発しています。
『墨俣』に到着です。バス停から少し歩くのはネックかもしれません。美しい長良川を横目に歩いていきましょう。
ここ墨俣一夜城は桜でも有名なようで、お城の前には桜の木がズラッと並んでいました。城下は墨俣宿として江戸時代にも人の行き来が盛んにおこなわれていました。そのため風情ある建物が残る地域となっています（そんな墨俣宿については後述）
【出世城】墨俣一夜城の歴史
墨俣一夜城には模擬天守があります。入口の橋の前は写真スポット。ここを渡ると資料館兼模擬天守です。資料館は入場料200円。墨俣の歴史を勉強するためにもぜひ訪れてみてください。
【墨俣城の歴史①】
かつては太閤記でのみその存在が確認されていて、多くの謎に包まれていた。しかし現在は発掘調査や『永禄墨俣記』の存在により実在が証明されている（資料館より）
‘‘一夜‘‘って言われるとその信憑性を疑いたくなっちゃうよね
秀吉の一夜城伝説は‘‘小田原攻め‘‘でもありますからね
元々は佐々成政や佐久間信盛が墨俣の地で応戦していましたが、幾度となく退けられていました。美濃侵攻がうまくいかない信長は頭を悩ませていたのです。そんな時に白羽の矢が立ったのが木下藤吉郎。蜂須賀小六とともに墨俣城の築城を開始します。
【墨俣城の歴史②】
どうすればこの地に築城できるのか。そこで秀吉は切った木を木曽川・境川一気に流し墨俣の地に届ける。そして一気に築城する『プレハブ工法』で着工。そうすることで一夜にしてお城を完成させたと言われています（資料館より）
なるほど！ 一気に材料を流すことで完成させたわけだ
藤吉郎……すごいですね
そして、命を懸けてこのミッションを達成した秀吉は出世街道を歩んできます。ここに墨俣城が出世城である所以があるのです。
【墨俣宿】
美濃路の宿場町。水害と共生してきた墨俣宿は、かつて朝鮮使節や琉球使節も通行していた。ちなみに江戸時代には象も通行したのだとか……。
墨俣城の城下町は墨俣宿として発展しました。現在もその名残が残っていて、本陣や脇本陣などが残されています。私は宿場町も大好きなので、この現代の住宅愛に残る微かな江戸の香りに興奮していました。
ゆっくりこの街を歩きながら墨俣の魅力を体感しましょう。
終わりに
【墨俣一夜城まとめ】
・墨俣一夜城はJR大垣駅よりバスで30分。
・墨俣一夜城は実在し、藤吉郎は画期的なアイデアでそれを実現した。
・墨俣は豊臣秀吉始まりの地。
今回は墨俣一夜城を訪れました。
私としては『太閤記』を読んでからここに来て欲しいと思います。果てしなく長い物語ではありますが、墨俣一夜城は早めに登場しますので、ぜひご一読を。
今回はここまで。ありがとうございました。
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