【三河最古の山城】設楽城(愛知県東栄町)の歴史~攻城レビュー㊷~

ーお城巡りー
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設楽城(愛知県東栄町)までのアクセス

設楽城
設楽城
設楽城アクセス

・JR飯田線で東栄駅下車。町営バス東栄まちなか線「柿野口」で下車し、徒歩10分
【外部リンク東栄町ホームページ】

設楽城は、国道151号線を走っていくと到着します。筆者はツーリングの途中に寄ったので自家用車での攻城となりました。自然豊かで山に囲まれた場所にあり、151号線から脇道に入ります。ちなみに豊橋方面からの攻城です。

設楽城へ入る
設楽城へ入る

山城ですので、徒歩でのアクセスは注意。

設楽城に続く
設楽城に続く

このノスタルジックな風景がたまりませんね。ポツポツと古き良き家が建っていました。入口付近には不思議な古本屋もあって、物語の世界にいるようでした(閉まっていましたけど)

このまま細道を登って行くと入口に到着します。

筆者
筆者

この辺り(麓)で市が開かれていたそう


北条なすの

東海地方在住。主に東海地方の歴史や自然スポットの魅力を発信中。メインアカではアニメ聖地関連の記事を更新。【お城攻城数70突破・年5回の登山・キャンプや温泉・寺社仏閣までの品揃え】

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【この記事の焦点】
・設楽城へのアクセス
・設楽城の歴史・遺構
・設楽城見学所要時間


設楽城の歴史

設楽城
設楽城

【設楽城のあらまし】
・三河最古の山城。
・鎌倉時代の形状を残しており、戦国時代には既に無くなっていた。
・設楽氏の居城。

歴史的に見て価値は非常にある山城ですね。鎌倉時代の遺構が残っているそうでこの辺りは見所かもしれません。と言っても、戦国初期の山城と形状は似ているのでしょう。

川に囲まれた典型的な山城です。断崖絶壁の尾根に遺構が残っています。

100名城の鉢形城(埼玉県)ほど断崖絶壁に近づくことはできませんが、規模は違えど同じような遺構を残しているのは間違いありません。あのお城も、元は戦国時代初期の山城(築:長尾景春)ですからね。鉢形城を例に挙げたのはたまたまです。参考までに。

設楽城の攻城ルートは遊歩道として整備されています。筆者は途中下車でしたので遊歩道をすべて歩くことはできませんでした。もしも時間がある方は回ってみてください。

【プチ情報:設楽氏の概要】
・今川→家康に仕える。最終的には武蔵で所領を貰う(埼玉県加須市)

筆者
筆者

加須市(イイ所)にいたのは驚きでした

設楽城へ
設楽城へ

横が駐車場です。ここから登って行きます。整備は一応されていますが、倒木がそのままになっている場所もあったので気を付けて下さい。


設楽城の遺構

堀切
堀切

堀切は大きなものが残っています。曲輪を隔てる大堀切は、尾根に続く山城の典型的遺構。歩いてみると、当時の歴史が湧いて出てくることでしょう。状態は悪くないと思います。

本丸へ続く搦手口
本丸へ続く搦手口

大きな堀切を抜けていくと、搦手口がありました。ここから本丸へ登って行くことが出来るそうです。大手口ではなかったので、正規ルートではなかったのかもしれません。

本丸
本丸

本丸はかなり広々としていました。根小屋式ではなくこの辺に住んでいたのでしょう。東栄町のホームページには戦国時代に改修されたと書かれているのですが、本当のところはどうか分かりません。

土塁
土塁

周辺は土塁に囲まれています。個人的には、土塁があるとお城に来たんだなぁと思えますね。土塁すら残っていない遺構も時にはあるので、それだけで親切だと思ってしまいます。

竪堀
竪堀

竪堀も残っていました。山城の代表的遺構の一つですね。
竪堀の下からは陽気な音楽が聞こえてきました。どうやらキャンプ場? があるらしく、思わずリズムを刻んでしまいました。

湧き水
湧き水

本丸から堀切を通り進んでくと、湧き水が残されていました。当時の生活用水のようでしたが、今はほとんど水が出ていませんでした。

筆者
筆者

ほんのわずかに水は出ていますけど……

湧き水が遺構でいうと一番奥に当たるので、ここで引き返しました。ここから先は遊歩道として整備されているので、時間がある方はこのままお進みください。遺構の見学所要時間はおよそ30分でした。


終わりに

設楽城本丸
設楽城本丸

【設楽城攻城まとめ】
・設楽城は三河最古の山城
・見学所要時間は30分。

いかがでしたでしょうか。奥三河の山の中に佇む山城を是非散策してみてください。東栄町は自然溢れるのどかな町並みが広がっているので一度遊びに来ることをおすすめします。自家用車じゃないと少し厳しいですが……。

今回はここまでありがとうございました。

【関連:とうえい温泉】

【関連:近隣の城跡】


今回のマップ