【新荘川】ニホンカワウソ最後の地

ニホンカワウソが最後に目撃された場所が、高知県須崎市に流れる新荘川です。
そこから月日は流れ2012年。ニホンカワウソは絶滅動物に指定されました。
最近はカワウソをペットとして飼育している人も多いと聞いています。
が、ニホンカワウソが絶滅指定されてからかなりの月日が流れてしまったため、日本にカワウソがいたことを知らない人も出てくるのではないでしょうか。

1979年の目撃が最後と言われていますね

意外と最近までいたんだね……
そんな新荘川が流れる高知県須崎市では、「しんじょうくん」というニホンカワウソをモチーフにしたキャラクターが活躍しています。
須崎の街は「しんじょうくん」で溢れ、活気のある街並みが広がっています。
まるで絶滅したニホンカワウソを惜しむように。
しかし……
新荘川や上流の仁淀川においては、今でもニホンカワウソの目撃情報が届いているようです。
幼少期からニホンカワウソが大好きだった筆者は、ニホンカワウソを過去の遺物として認めたくなかった。
『実際に現在の新荘川はどうなっているのか?』
『ニホンカワウソが住める環境は残っているのか?』
淡い希望を抱きながら……今回は新荘川にてニホンカワウソの思い出を巡りました。
・須崎へ遊びに行ってみたい……
・須崎でニホンカワウソに会いたい……
・須崎ってどんな街?
・最後に目撃された場所はどこ?
ということを知りたい方へ。
筆者の思い出とともに参考にして頂けたらと思います。
【今回のルート】
須崎駅
↓
樽の滝
↓
新荘川散策
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道の駅
↓
須崎駅
須崎駅より出発

今回は電車旅のため、須崎駅で自転車を借りました。
ホームを降りると、出迎えてくれるのは、もちろん「しんじょうくん」
朝焼けを跳ね返す駅のホーム。
誰もいない須崎駅に1人佇むその姿は凛々しくもあり可愛さもある。
筆者の目も自然と醒めていきました。
【プチ情報】
①須崎ではレンタサイクルがおすすめ。事前にじゃらんから予約しておこう。
②駅前に無料コインロッカーあり。スーツケースもOK

大きな荷物があっても安心だ

ではニホンカワウソに会いに行きましょう!!
筆者もロッカーにスーツケースを託し、サイクリングを開始します。
須崎駅~樽の滝

最初に向かうのは、樽の滝です。
皆さんは、異国に出向くときにどのように観光スポットを探しますか?。私は、グーグルマップで隅々まで探して、気になる場所をタップして調べて決めます。そんな風に、いつも通り須崎市周辺を見ていて、一番気になったのが、この「樽の滝」です。
グーグルのレビューにて、「ジブリの世界みたい」や「幻想的」というコメントを見つけたため、すぐにここに行くことを決めました。そんな樽の滝までは、須崎駅より約9キロです。海沿いから新荘川を登って行くルートのため、新荘川を散策しながら目指すことができるのでお得です。
自転車を漕ぎ始め、最初に寄ったのは、「富士が浜」です。
朝の澄んだ空気がよく合う浜でした。そして、ここの注ぎ込むのが新荘川です。

カワウソの聖地…。興奮も冷めやらぬまま、川を登って行きます。

水産資源も豊富なのでしょう。途中途中には網が仕掛けられている様子が伺えました。そして、漁夫の利を得ようとする鳥が集まり大盛況です…。そんな風景を横目にカワウソを探しながら、「樽の滝」を目指します。しばらくは川沿いを進みますが、途中に衣包川(よりね)との合流地点を左に進みます。
ちなみにこの合流点付近が、カワウソが目撃されていた場所らしいです。
そして、細い道を2キロ進みます。車一台分の細い道なので気を付けでください。
樽の滝~

到着すると、幻想的な橋と鳥居が出迎えてくれます。確かに、この緑の感じが、どことなくジブリを連想させます。
この鳥居の奥を進むと「樽の滝」がそびえたっています。

冬で、水量が少ないです。しかし、元々は高さ37メートル・幅6メートルあります。また、滝つぼの裏にも入れると、立て看板に書いていたのですが、流石に入るとびしょびしょになってしまいそうでした。

美しい滝壺です…。石をひっくり返すと、サワガニがいるので見てみてください。
新荘川散策~須崎駅【サイクリング】
滝を感じ終えたら、先程の分岐点まで戻り、しばらく新荘川を登って行きました。

この上分公民館前というのが目撃された場所らしいです。そのため、ここを折り返し地点として、引き返します。そのまえに、しばらくカワウソに思いをはせながら、新荘川を眺めました。
しかし、あまりカワウソが住むにはよい環境とは言えないのかな…。と素人ながらに思ってしまいました。この先に登って行けば分かりませんが、まだ生き残っていることを願って、ここを後にしました。
そして、駅周辺に戻り、道の駅へ寄ります。

道の駅は多く人で賑わっていました。しんじょうくんグッズがたくさん置いてあるので、お勧めです。
余談ですが、ローソンもしんじょうくん仕様になっていて面白かったです。

【名物】鍋焼きラーメン
サイクリングの疲れを癒すのは、もちろんグルメ。

「鍋焼きラーメンがろー」さんでいただきました。鍋焼きラーメンは、卵・ニラ・鶏肉・ちくわと具だくさんで非常に美味しかったです。私が注文したのは、辛めのラーメンでした。しっかり辛く、ニンニクも効いていて、辛いもの好きの私も大満足です。
【番外編】須崎城
さて、ここからはお城の話になります。、お城は別で記事にしたかったのですが、どうしても得ることができた情報が少なすぎて、ここに番外編として記すことにしました。
そんな須崎城ですが、土佐七雄の津野氏によって築かれたお城だそうです。

土佐七雄と言えば、私のイメージは、長宗我部氏と一条氏が先行するのですが、皆さんはどうでしょうか。
そんな津野氏のお城である、須崎城ですが、なんとも広い敷地に遺構が残っています。

遺構の残る場所の手前に、城山公園があります。ここは、避難場所に設定されているらしく、すぐに行くことができます。しかし、肝心の須崎城への入り口が見つからない…。
あとで調べてみると、この写真の左手に入っていくことができる道があるそうなのですが、分かるわけがない…。なぜなら案内板が全くないからです…。
これは非常に困りました。帰りの電車がある私は、おとなしく、外周を回り、須崎城の大きさのみを体感しました。

どうやら近隣の高校生が、「整備しましょう!」と訴えている記事?か何かを見つけたので、少し残念な気持ちになりました。

須崎市さん…。頑張ってください…。
終わりに
これで2泊3日による高知遠征を終了しました。車があったらもっと回れたかもしれませんが、免許がこの時なかったので仕方がありません。全体的に雄大な自然が残る一方で、意外と発展していて少し寂しい思いになったというのが今回の感想です。高知市→四万十市→宿毛市→大月町→須崎市と巡りどこもそんな雰囲気でした。
でも楽しくなかったわけじゃありません。一生の思い出になりました。また来ます。高知ありがとう。さよなら私の憧れの地。
【関連:四万十市中村散策】