【長宗我部氏の居城】岡豊城

今回の攻城レポートは、高知三大名城である、岡豊城です。
南国市は高知市のお隣なので、比較的高知県の中心部に位置していて、アクセスは良好といえると思います。高知城は高知駅より歩きで向かうことができ、岡豊城は反対方向になってしまいますが、バスで向かうことができます。しかし、中村城は四万十市に位置するのでかなり離れてしまいます。そのため、中村城以外の2城は1日で容易に回ることができると思います。私もこの2城は一日で回りました。
そんな岡豊城は、標高97mの岡豊山に位置する山城です。
かつては、長宗我部氏が居城としていたお城で、大高坂城(後の高知城)に移動するまでの居城でした。そんな歴史が詰まった岡豊城を攻城します。
ちなみに、高知3大名城は、高知城・岡豊城・中村城です。そのうちの一つである、岡豊城は、高知県の南国市に位置しています。
岡豊城散策
岡豊城までのアクセス
高知駅より、バスで約40分、約10キロの道のりです。
アクセスは比較的良好です。片道580円の出費だったので、高知駅よりレンタルサイクルという手もあるかもしれません。早くも帰りの話になってしまいますが、バスが約1時間に1本と、タイミングが合いませんでした。

そのため、私はかなり待つ羽目になりましたので、気を付けてください。
このようなアクセスになっています。バスに乗って11時ごろに到着しました。
【個人的見所1】岡豊城歴史民俗資料館

実は、私が訪れたときは、この歴史民俗資料館は休業中でした。しかし、改装中とのことでしたので、期待を込めて見所にしておきます。
また、休業中でもスタンプラリーを開催してくれていたのが、非常に好感が持てました。
資料館の中には入ることができませんでしたが、パンフレットやスタンプラリーの報酬を頂くことができたので大変満足です。ちなみに、スタンプラリーは2024年の3月28日までやっているそうです。また、報酬では、限定の御城印を貰うことができるのでおすすめです。
歴史民俗資料館の上に、岡豊城跡がありますので、ここから登って行きましょう。

【個人的見所2】岡豊城 二ノ段~詰の堀切

岡豊城では、二~四の段などに曲輪がわけられています。各段には案内版もしっかりと設けられていて、発掘の際の状況や当時の役割をよく知ることができました。
そして、遺構として「おっ!」と思ったのが、この二ノ段と詰の間の堀切です。
堀切に残る井戸跡がはっきりと残っていました。岩盤を掘り起こした井戸であり、雨水をため込むように作られていたそうです。草が生い茂ってしまい、写真では見ずらいので、実際に見てみてください。
【個人的見所3】岡豊城虎口

まず、虎口の前に訪れるのは、詰や展望広場です。ここには、土塁や建物跡が多少残っています。また、詰や展望広場からの眺めはきれいです。目下には、国分川を眺めることができます。

このあたりを見ていくと、虎口にたどり着きます。

私が感心したのは、食い違い虎口かつ桝形虎口という形態が、土佐で初めて導入されたのが、この岡豊城の虎口であるというためです。
私が個人的に城跡に求めているのは、このように歴史的に価値が高く珍しいものなので、これを見所にしました。実際に岡豊城は一度落城しているので、そこからの学びや、土佐以外の外敵からの攻撃を防ぐために考え込まれたという背景が浮かんできます。そう考えると歴史を感じることができるので良かったです。
また、虎口から伝厩跡曲輪への道には、竪堀や横堀がはっきり残っているので良かったです。


【個人的見所4】岡豊城 伝厩跡曲輪

入口より、一番奥にあるのが、この伝厩跡曲輪です。ここからの景色が絶景だったので見所にあげさせてもらいました。
展望台もあるのでより高い場所から高知市街を一望できます。

歴代の長宗我部氏もここから景色を眺めたのでしょうね…。
おわりに

だいたいすべてを回って、約1時間弱の攻城でした。案内板なども充実していて、岡豊城の歴史を感じながら回ることができました。遺構もよく残っています。四国統一もここを拠点にしていたみたいなので、高知市街を眺めながら、頭の中でシュミレーションしてみてください。
ここから、再び高知駅にバスで戻ります。そして、徒歩で高知城へ向かいました。高知城は山内一豊が建築した素晴らしい名城です。今も昔の遺構が残っているので、高知で1番の人気のお城だと思います。
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