【北条家の本拠地】小田原城の概要
小田原城と言えば、総構えの広大な城跡。そして、何といっても北条氏の存在だと思います。
初代宗瑞(早雲)から始まり、5代にわたる約100年の歴史が、小田原城には詰まっています。
この小田原の地というのは関東の玄関口であり、箱根の玄関口とも言える場所ですので、本当に多くの人が集い、それぞれの目的に向かって楽しんでいる場所と言えるでしょう。
ちなみに、私自身は、人生で初めて訪れた城跡は小田原城であり、最も多く訪れているのも小田原城です。
そんな小田原城の築城は、北条氏が関東に入る前に遡ります。この周辺に領土を貰った大森氏によって築かれました。改修などで殆どが北条氏の手によって増築されている姿が現在の遺構です。
小田原城までのアクセス
駅からほど近い場所に、中心となる天守がありますので、「小田原駅」より徒歩で向かうことが出来ます。「小田原駅」までは、小田急線・JR東海道線でアクセスできます。都心からだと乗り換えは少ないとはいえ、目の前が静岡なので、かなりの距離であることは間違いありません。
それでも、お城デビューにはぴったりの規模とアクセスと言えるかもしれません。(個人的感想)
天守閣周辺へ【小田原城】
さて、中心である天守まで向かうと、恐らく多くの人が集まっていると思います。現在は公園として整備されていて、お堀に囲まれた中を散策することができます。
現在の天守は復元天守になっています。特に、桜の時期に小田原城に行くと、この天守が非常に桜とマッチしていて、とても美しい姿を拝むことができます。
日本の桜100選に選ばれる景観ですので春がお勧めです。
桜とお城というコンビは全国各地で有名なイメージがあります。青森の弘前城や長野の高遠城・小諸城などが浮かびます。私は行ったことはないので、是非こちらの城にも行ってみたいですね。
さて、桜の話は一旦置いておいて、天守の話に進みます。
天守内には別料金は掛かりますが、中の展示は北条氏の歴史が詰まっていて、勉強するにはもってこいの場所だと思います。
個人的には、このような天守が映える城跡って、多くが近世城郭と呼ばれるお城で、歴史という観点で言うと、戦いの歴史って殆どないことが多いんです。それでも、小田原城はそこに負けない城跡ながら、長い歴史の中で戦いの歴史が多く詰まっていると思っています。信玄も謙信も秀吉もこの小田原の地まで攻めてきていて、北条氏は籠城で耐えた歴史もあります。そんな名将が集う歴史の重み。それを感じてほしいと思います。本当に北条氏は愛されているのだと言うこともわかると思います。
～総構え【小田原城】～
【総構えとは？】
簡単に言うと、籠城するなら周辺丸々囲っちゃおう！と言うこと。全長約9キロに及ぶ範囲を土塁や堀で囲っていました。
また、総構えとして機能していた城跡ですので、電車から離れた場所にもその遺構が残されています。テレビなどで紹介されているのを見たことがある人も多いかもしれません。ちなみに私もその一人です。
一通り回り終えましたら、周辺の史跡などを紹介します。
小田原城周辺の史跡
北条早雲像
駅前に建っています。私が一番好きな武将です。北条の礎を築いた武将であり、北条家初代の北条早雲様(伊勢宗瑞)です。早雲様の出身に関しては、現在の岡山県井原市と言われています。関東を離れて岡山出身とは…。私も知った時は驚きがありました。遠いこの地まで来て、先祖が関東の覇者となるのですから凄い物語です。
【関連：北条早雲の出身地‐岡山県井原市‐】
北条氏照・氏政のお墓
こちらも早雲像とは反対側ですが、駅前にあります。氏照と氏政のお墓です。
氏照は氏康の息子で、滝山・八王子城城主を務めていました。武蔵守護代である大石氏に養子として入り、難攻不落のお城を築きました。また、氏政は4代当主として活躍していました。
3代まではカリスマ性が目立ちますが、氏政・氏直や氏照のあたりは、みんなで乗り切っていこうみたいな感じも大好きです。そういうところが好きな人も多いのではないでしょうか。
【関連：滝山城‐北条氏照‐】
御幸の浜
こちら史跡とは関係ありませんが、城から徒歩で行ける浜です。この日は天気が悪いですが、とても綺麗な相模湾を眺めることができます。
石垣山一夜城
そして、小田原城の落城の決定的な原因となった、石垣山一夜城も小田原駅から向かうことができます。こちらは別の記事で書きましたので是非見てみてください。この城も続100名城に選定されている名城です。
【関連：小田原攻め‐石垣山城‐】
