堀江城【直虎ゆかりの城】

今回は浜名湖を眺める丘にあったとされる堀江城を攻城しに来ました。この写真から観覧車が回っていることが分かると思います。
さて、いったいどこがお城なのか分かりますでしょうか。

よく見てみるとここに堀江城跡と書いてあります!
と言っても、別にお城をメインに観光誘致をしている訳ではないので、メインはこの観覧車がある「浜名湖パルパル」になるのかなと思います。そんな堀江城の概要と少しだけ散策した様子を書き起こしました。
【今回の記事の概要】
・堀江城(浜松市)の概要・アクセス
・舘山寺周辺の散策
堀江城の概要

戦国時代は今川家家臣大澤氏のお城でした。大澤家は、徳川家との対立から、井伊家と立場を違えて抗戦。そのまま近隣の城の落城を機に和睦したそうです。

そこから幕末まで支配しているのが何気に凄いところ
ただ、「女城主直虎」の影響を受けたかったのか直虎ゆかりの地としている割には直虎の情報が少ないです。そこで筆者は少しだけ調べてみることにしました。
井伊直虎との関わり・・・
浜名湖パルパル公式サイトより
永禄11年(1568年)、徳川家康が三河より引佐町陣屋峠を越えて遠州に侵攻。
堀江城の属城・堀川城と堀江城では多くの戦死者を出した。
葬儀の為、龍潭寺から南渓和尚が訪れ法要を行った。その時の付き添いが次郎法師、後の井伊直虎であったと伝えられている。
と、親切にもパルパルのサイトに記載されていました。確かに井伊家の本拠地である井伊谷城も比較的近くにありますし、ゆかりと言えばゆかりなのかもしれません。一応関係なくはないのかなと言った印象です。
私はこれをきっかけに、大澤氏の歴史を少し調べてみました。すると何だか面白い情報が出てきたのです。それは明治維新に際して華族になったものの、石高不正をしたせいで士族に戻っちゃったという事件。少しクスッとなるプチ情報が出てきました。

見栄を張っちゃたんですね…
ぜひ舘山寺エリアに遊びに来た際は、友人にこの情報を披露してみてください。きっと話題の種ぐらいにはなると思います。
堀江城周辺の散策


アクセスは浜松駅よりバスで50分です。
敷地は浜名湖パルパルの中なので料金を支払えれば中を散策できるかもしれません。入っても良かったのですが生憎とGWでしたので、遠慮させてもらいました。なのでパルパルを囲むサイクリングコースから外周を見てみることにしました。
浜名湖を散歩しながらお城の外周を回るのもまた一興。どこから来たのかも想像がつかないサイクリストの方々とすれ違います。「昔の人は、その距離を歩いて来たんだぞ」と代わりに代弁しておきました。外周をぐるっとしながら城跡の縄張りや戦いを想像します。
実際に戦いは起きている地ですからね。今は多くの人の笑顔が溢れる観光地になっていますが、たったの500年ぐらい前には血が流れていたんですから…。歴史が分かる方は弔いの気持ちで巡ってあげてください(いったい何目線だ笑)
目の前に浜名湖。大澤家は、こんなにも透き通った景色を見ていたんですね。

ちなみに、この案内板は「舘山寺温泉」というバス停の目の前にあります。一応直虎で彩られていてカラフルなバス停になっています。
ただ、堀江城だけだともったいないので、周辺の舘山寺を散策することがおすすめです。考え方を変えれば、温泉・お寺・お城・ビーチ・グルメなど、ありとあらゆるものが揃っているのが舘山寺エリアの人気ポイントなのでしょうね。
舘山寺

舘山寺へお参りします。
周辺は、軽いお散歩コースになっているので、出島になっている舘山寺周辺を一周してみるといいと思います。雄大な浜名湖を一望できる素晴らしいスポットです。


こうして見ると、浜名湖ってでかいですよね。ポツポツと、水面に揺蕩う船を眺めながら少しお休みします。浜風が非常に心地よいです。
温泉

そして、日帰り温泉も充実しているので、ぜひとも寄ってみてください。私は、平日のお昼に伺ったので、ガラガラの浴槽をほぼ独り占め。湯船にも長くつかりサウナも抜かりなく。非常に充実した時間を過ごすことができました。
終わりに

今回は堀江城を散策しました。見どころという見所を探すことはできませんでしたが、舘山寺エリアを総合評価するなら素晴らしい場所と言えます。もしも舘山寺エリアに遊びに来ることがあったら堀江城も気にかけてあげてください。きっとあなたの探訪を待っていることでしょう。

周辺には、浜松城をはじめとしてお城が充実しているのでぜひ一緒に巡ってみてください。
【関連:浜松のシンボル浜松城】
筆者的には今度は井伊家の居城井伊谷城に行きたいと思っています。ありがとうございました。