伊豆の玄関口：静岡県三島市
今回は伊豆の玄関口である【静岡県三島市】を訪れました。
歴史オタクの筆者からすれば、三島といえば三嶋大社。
三嶋大社は、源氏や北条氏ゆかりの神社であり、今もなお愛されるスポットです。
今回は、三嶋大社の歴史に焦点を当てて、散策の様子をご紹介します。
政子・頼朝・早雲……
【この記事の焦点】
・三嶋大社の概要
・三嶋大社と源頼朝
・三嶋大社と北条政子
・三嶋大社と北条早雲
歴史詰まった三嶋大社を探訪!
・JR三島駅から徒歩１５分
JR三島駅から案外離れた場所に鎮座する三嶋大社です。
奈良・平安時代にはすでに記録に残っており、多くの偉人が崇拝していた神社です。
三嶋大祭りなども有名です
神社の周辺は、風情ある街並みが広がっていました。伊豆の玄関口と呼ばれるだけあって、観光客と車がわんさか通る道を進んでいくと、三嶋大社に到着しました。中の様子は、三嶋大社と歴史の偉人たちとの関係性とともに紹介していきます。
①三嶋大社と源頼朝
一番有名なのは、三嶋大社と源頼朝の関係性なのではないでしょうか？
源頼朝は三嶋大社を深く崇拝し、源氏再興を懇願したそうです。結果的に鎌倉幕府を作ることができたので、ますます崇拝したそうです。伊豆には、源氏ゆかりの地がたくさん広がっていますから、源氏が好きな方は、最初にお参りしていきたい神社ですね。
鎌倉殿の13人では政子との初デートシーンで使用されたそうです【三島市観光web外部リンク】
筆者は大河ドラマ未視聴勢なのですが、様々な史跡を訪れるたびに鎌倉殿の13人ゆかりの地と宣伝されているので、「鎌倉殿の13人」に今になって非常に興味がわいています。三嶋大社をさらに楽しみたい場合は、鎌倉殿の13人を履修してからくると解像度が上がるかもしれませんね。
（要約）源頼朝はこの場所で放生会を開催。周辺の地域を三島大社の料と定めた（吾妻鏡）
放生会とは魚や鳥を放って殺生を戒める儀式です。ここを源頼朝が歩いていたと考えるだけでも、歴史オタクとしてはかなり興奮してきました。この儀式が功を奏しているのか、池にはたくさんの鯉が泳いでいます。非常にカラフルです。ただ、筆者は吾妻鏡の信ぴょう性を疑っているので（笑）、少々懐疑的です。歴史書は誰かの主観が入っていることには気を付けなくてはなりません。
吾妻鏡の話は置いておいて、政子さんの話に移ります。
②三嶋大社と北条政子
源頼朝に関連して、北条政子さんと三嶋大社のお話です。
伊豆半島は、どちらかというと頼朝死後の歴史が詰まっている場所。三嶋大社や、伊豆箱根鉄道駿豆線の終点である修善寺をはじめ、多くの場所に北条政子が建立したってものが残っています。
その一つが三嶋大社の中にある厳島神社。
・北条政子が建立し、信仰した。（中国の厳島神社ではないです）
元就VS晴賢の厳島神社からはるか遠くの地に建立されています。政子が建立した神社が境内に残っています。神池の中心部に残っていますので、神池にかかる赤い橋を渡っていくと参拝できました。
ちなみに、伊豆最古の木造建築は、北条政子が建立した建物です。修善寺に残っているので、三島観光をし終えたら訪れてみてください。
修善寺にも源氏ゆかりの地がいっぱい
【源氏と北条家修善寺編】
③三嶋大社と北条早雲
実はこっちの北条家（後北条家）にもゆかりがある三嶋大社です。
ここでは形式上伊勢宗瑞ではなく北条早雲でお話しします。
まずは本殿でお参りしましょう（御朱印も忘れずに）
長い参道を歩き、最奥に建立されています。東海随一の神社ですから、荘厳で壮大で、歴史を感じる様式美です。実はこの三嶋大社を、北条家初代早雲が参拝しています。
ここ三嶋大社を参拝した北条早雲は、その後ある夢を見ました。
鼠が二本の杉をかじって倒す夢。その後扇谷上杉と山内上杉を食らった鼠年の北条早雲は、この夢を見て、いつかこの2家を倒すだろうと思ったそうですね。実際は子孫が全て倒したのですけども。まさしく正夢になったわけです。
この話はかなり有名なので知っている人もいると思います。
もともと武士の棟梁が信仰した三嶋大社ですから、必然的に北条早雲も参拝することになったのでしょう。伊豆は北条家ゆかりの地でもあり、後北条家のゆかりの地でもあるのです。運命めいたものを感じますね。
終わりに～三嶋大社周辺の歴史スポット～
三島には他にもたくさんの歴史スポットがあります。この泉頭城もその一つ。三島駅から徒歩で30分ほどの場所にある泉頭城。ここは徳川家康公が隠居しようとしていたお城跡で、柿田川公園として整備されています。
山中城も忘れてはいけません。ここは100名城にも選定されているお城で、圧巻の障子堀が有名です。北条家城郭の結晶とも呼べる名城ですので、ぜひ一緒に訪れてみてください。
【関連：山中城と泉頭城】
いかがでしたでしょうか。三島には鎌倉・室町時代の歴史がたくさん詰まっている場所です。伊豆に遊びに来た際は、ぜひ遊びに来てください。今回はここまで。ありがとうございました。
