【高城氏の城】増尾城(千葉県柏市)の見所~攻城レビュー⑦~

ーお城巡りー
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増尾城址公園(千葉県柏市)

増尾城址公園:概要

土塁【増尾城】
土塁

千葉県柏市にある増尾城址公園には、名前の通り、かつての増尾城の遺構がわずかに残っていて、現在は、公園として整備されています。

さて、そんな増尾城は、小金城(千葉県松戸市)を本拠としていた高城氏の家臣である、平川若狭守がであったとされるお城です。

そして、高城氏に関してですが、高城氏は千葉家の家臣でした。千葉家と言えば、非常に由緒正しい家ですが、戦国の世が進むにつれて北条家の味方として活躍していました。私は、その辺までしか学んでいませんが、千葉氏のお城と言えば、本佐倉城(千葉県酒々井町)などが有名でしょうか。

筆者
筆者

本佐倉城には行ったことがないので、ぜひ行ってみたいです

また、周辺の土地は、相馬氏が支配していたこともあったため、相馬氏のゆかりの史跡も周辺に存在します。

そんな相馬氏と言えば、奥州のほうで活躍した相馬氏が先行して頭に浮かんできます。この相馬氏とも、もともとは同族のようで、調べてみると非常に面白かったです。

【増尾城址公園】アクセス

さて、そんな増尾城の遺構が残る増尾城址公園ですが…

電車の場合は、東武アーバンパークライン「新柏駅」か「増尾駅」から徒歩で向かうことになると思います。距離にして約20分程で到着します。

私は、今回近くを通る予定があったので、電車では向かいませんでしたが、しっかりと駐車場が整備されているので問題ないと思います。

そして今回は、そんな増尾城址公園を散策していきます。

個人的見所1 土塁【増尾城】

土塁【増尾城】
土塁

個人的見所の1つめとして挙げさせてもらったのは、増尾城址の土塁です。まあ、元々規模も小さく、遺構もあまり残っていないですが、土塁はしっかりと確認することができました。

写真でも見えるように、土塁を確認することができます。

少し話がそれますが、増尾城は、主郭と副郭に分かれています。いわゆる連郭式というやつです。そして、この写真は副郭の土塁です。副郭は駐車場から入って手前の曲輪になります。

副郭【増尾城】
副郭

私は、夏に来たので非常に虫が多かったです。ほのかに樹液の匂いもしたので夜はカブトムシなどもたくさんいるのでしょう。ということで虫よけ必須ですね。

個人的見所2 虎口【増尾城】

虎口【増尾城】
主郭につながる虎口

次に個人的見所として挙げさせてもらうのは、副郭と主郭をつなぐ虎口です。こちらもしっかりと残っています。 こちらの虎口は、土塁の間に造られています。食い違いや桝形などの工夫はありませんが、お城の構造がはっきりと理解できる遺構です。

この先に主郭があります。そして、そのまた先に腰曲輪があるようです。こちらには入ることはできませんでした。そして主郭を抜けた先に案内版があったと思います。(すいません!場所うやむやになってます。もしかしたら副郭かも…。)

主郭のほうには空堀も残っています。

空堀【増尾城】
空堀

お城の形状としては、非常に確認しやすかったです。

このように縦に伸びる曲輪群ですが、小高い舌状台地に造られたお城です。近くには大津川という川が流れているので、この小さなお城もまた、しっかりと要所に造られていることが分かりますね。


おわりに~周辺のプチ歴史情報~

増尾城の目下に流れる大津川ですが、大津川がつながる先には、かつて日本で一番汚かった沼である、手賀沼があります。ここからほど近い場所にありますので、是非観光で寄ってみてください。(今は、ワーストワンではないようです。)

プチ情報ですが、この手賀沼周辺や増尾城址近隣には、太田道灌にまつわる史跡が多くあります

私も、知っているだけで行ったことはないのですが、かなりの史跡があります。

例えば、近隣の光ヶ丘団地にある首塚。その他手賀沼周辺にも太田道灌が攻めたとされる砦や城跡があるようですし、是非行ってみたい場所です。
太田道灌と柏市【柏市公式】【外部リンク】

太田道灌…関八州に名を轟かせた伝説的武将です。恐らく、中世の関東史を追うと、必ず名前が挙がります。

そんな太田道灌が好きな私は、一時期太田道灌の本を読み漁っていたので、この辺に多く史跡が残っていることを知りました。太田道灌ゆかりの史跡は関東中にありますから、本当に戦いに明け暮れていたのだなと想います。

また、近隣に「酒井根」という土地があるのですが、この土地は太田道灌が名付けたそうですね。おぼろげな記憶なので間違っていたらすいません。

筆者
筆者

まああまり遺構は残っているとは言えませんが…。

ということで、読んでくださりありがとうございました。


今回のマップ