高知城(高知県高知市)

【高知城】
かつてここは大高坂城と呼ばれ、長宗我部氏の居城であった。関ヶ原以降掛川から来た山内一豊が築城を開始。現在は山内氏時代の遺構が残り、多くの観光客が訪れる高知市のシンボルである。
高知県の中心部に位置する高知県へ。
歴史も長く、現代まで当時の遺構も残っている城郭です。
歴史ファンでも、普通の観光客でも非常に高い満足感を得ることができるでしょう。

今度高知城に行くから見所とかを教えて欲しいな。

歴史大好き筆者が見所を解説しましょう。
【今回の記事の概要】
・高知城までのアクセス
・見所①高知城の石垣
・見所②本丸までの道
・見所③高知城本丸御殿
・見所④高知城公園の散策
・見所⑤高知城の夜
この2城に現在まで残る共通点として、現存御殿がともにあるという部分があります。
【関連:山内一豊の掛川城】
また、山内一豊と言えば、欠かせないのは妻の千代さんのことではないでしょうか。一豊を支えた彼女は、一豊との貧乏暮らしを支えた倹約家。その他多くの逸話が残っている彼女も、また、高知城に銅像が立っています。

高知城までのアクセス

・高知駅より徒歩30分。
・路面電車でのアクセス(高知城前駅)より20分。
小高い丘の上にそびえる天守閣へ。
高知に行くと分かりますが、路面電車は高知駅じゃなくて全て『はりまや橋』を起点にしているので、いちいち乗り換えが必要になるんですよね。
個人的には高知駅から直接歩いて行くのが手っ取り早いと思いました。
【見どころ①】高知城の石垣

道なりに進み見えてくるのは、思わず仰ぎ見てしまうほどの大きな石垣。
高知城の石垣は、秀吉や信長のお城の石垣を作った「穴太衆」が作った石垣です。
他にも山内一豊時代の石垣だけではなく、長宗我部氏時代の石垣も一部残っています。
他にも、石垣に備えられている石樋(いしどい)にも注目。
雨の多い土佐では非常に重要なものらしく、石垣に飛び出て排水するものです。

高知城には現在16か所に残っているそうです。
【見どころ②】高知城本丸への道

鉄門跡から高知城の本丸へ登って行く道中。ここの造りはかなり工夫されています。
本丸への階段がうまく隠されていて、実は本丸への最短ルートに見える通路を行くと、逆に遠ざかる仕組みになっています。
現地の案内板にも書かれていますが、マップなどで見ると非常にわかりやすいです。
入り口が分からないように緻密に設計された造りが素晴らしいです。
ちょっと説明しずらいので、攻める側になりきって現地で体感してみてください。
【見どころ③】高知城本丸天守閣

特に高知城の天守は、現存12天守の中で唯一「忍び返し」が現存しています。

忍び返し……?

石垣を登る敵を撃退!
天守閣の見学の値段は大人420円。
100名城スタンプはチケット売り場に設置されていました。
最近は観光地にあるお城(二条城とか)入るだけでかなりの値段しますから、良心的な値段設定だと思います。
ということで、中へ入っていきましょう。

ちなみに、高知城の天守は外観4重・内3層6階で望楼天守。中の展示もよく凝っていて非常に面白かったです。
歩くときの床がきしむ音はぜひ堪能しよう。聴覚で感じ取れる数少ないお城の歴史。
場所によっては、ほんとに落ちちゃうんじゃないかと思うぐらいでした。

最上階からの景色も非常に美しいです。
ギリギリ海は見えないですが、山に囲まれた小さな町並みを一望です。
【見どころ④】高知城公園の散策

公園内には、遺構が残っていることも素晴らしいのですが、猫ちゃんがたくさんお散歩しているのが癒しでした。
かなりの数の猫がいました。どのような管理がされているのかは、外様の私にはわかりませんでしたが、大体の猫が触っても逃げなかったので、モフモフタイムを楽しみました。

ただ、どのような管理がされているかわからないので、一応慎重に…。
【見どころ⑤】高知城の夜

これは一言。きれいにライトアップされているのでおすすめです。
まとめ

【高知城のまとめ】
・高知城の石垣は『穴太衆』が造ったもの。
・本丸への道は工夫がたくさん。
・現存天守はマスト
・高知城公園で猫に癒される。
・ライトアップ。
今回は高知城でした。
現存する遺構が多くあり、高知でも有数の観光地なので。人がたくさんいらっしゃいました。
お城に人が集まっていると嬉しい気持ちになりますね。
言わなくてもわかるとは思いますが、3名城の中では断トツで一番のお城でした。
今回はここまで。ありがとうございました。
【関連:長宗我部氏の岡豊城】
また、高知城は数少ない現存御殿で知られています。現存御殿は最初であげた掛川城と高知城に加えて、二条城と川越城が入ります。柏陵だけじゃなく、歴史的価値が非常に高いのが高知城の魅力だと思います。実は若造ながらこの4城は全て巡りました。ただ、二条城だけ中学生の頃なのであまり覚えていないです…。今はさらに知識がついたので今度行ってみようと思っています。ありがとうございました。
【関連:現存御殿の川越城】