【見どころ】気賀関所が伝える旅の面白さ

寺社仏閣・史跡
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気賀関所(静岡県浜松市)

気賀関所入口
気賀関所

【気賀関所(静岡県浜松市)】
浜名湖の北部。徳川家康によって創建された関所。『入り鉄砲に出女』と呼ばれるように、江戸から出てく女性と江戸に入る鉄砲を取り締まった。江戸時代の旅の様子を残す由緒正しき史跡である。

今回の質問者
今回の質問者

『入り鉄砲に出女』って合言葉?

筆者
筆者

江戸の秩序を保つための合言葉……なのかもね

気賀関所は江戸時代に創建された関所になります。

江戸時代の関所は各国の人口と治安を維持するため『入り鉄砲に出女』と言われるように、鉄砲と女性の2つを厳しく取り締まっていました。

裏を返せば、厳しいけれど『旅』をする舞台が整ったとも言えるでしょう。

特にこの気賀関所がある浜名湖周辺は東海道をはじめとする街道の要所であり、大きな湖を越えて国を越える人が多かったため、関所の中でも特に重要視されていた場所でした。

筆者
筆者

浜名湖の南には日本唯一の現存関所『新居関所』が残っています!

今回の質問者
今回の質問者

浜名湖の上にも下にも厳重に関所が置かれたんだね。

関所では何日も引き留められることもしばしば。特に人質として集まった大名の妻子が逃げないように管理していたそうです。

ただ、長く拘留されるということは、人が溜まっていたということ。

それを支えるかのように周囲には宿場町が形成され、賑わっていました。

関所には、江戸の旅の良さが詰まっている。

今回私が伝えたいのはこれだけです。

一見地味な関所巡りをすることでしか分からない、江戸の幸福を感じてみてください。

今回は静岡県浜松市、気賀関所よりお送りいたします。


北条なすの

東海地方在住。主に東海地方の歴史や自然スポットの魅力を発信中。メインアカではアニメ聖地関連の記事を更新。【お城攻城数70突破・年5回の登山・キャンプや温泉・寺社仏閣までの品揃え】

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【今回の記事の概要】
・気賀関所までのアクセス
・気賀関所の見どころ
・周辺の見どころ


気賀関所までのアクセス

気賀駅
気賀駅
気賀関所までのアクセス

・浜松駅よりバスで50分『気賀駅』
・天竜浜名湖鉄道『気賀駅』
⇒『気賀駅』より徒歩5分。

浜松の中心部から離れ浜名湖湖畔。

気賀関所はのどかな街並みの中に存在します。

天竜浜名湖鉄道の場合は、掛川駅or新所原駅より乗り換えが可能です。駅からは近い場所にあるので、ぜひとも寄ってもらいたい。

気賀関所入口

気賀駅より徒歩5分。広々とした門前の道が見えてきました。

旅人はここで徹底的に調べ上げられたそうですね。

早速中に入ってみましょう。

気賀関所受付

大きな冠木門の手前に受付が。

中にはグッズやパンフレットなどが置かれていました。

筆者
筆者

貰える入場券が『通行手形』なのが凄くお洒落

入場には150円。規模は小さいですが150円以上の思い出をくれる場所だと思います。

通行手形をいただいて、当時の旅人になりきって入場してみましょう。


気賀関所の見どころ

気賀関所

気賀関所内の建物をじっくり観察!

中には関所の当時の様子が再建されています。

永遠に気賀関所に関するアナウンスが鳴りび響く不思議な環境でした。

また、気賀関所には牢屋が設置されていたそうで、当時の関所の厳しさを物語ります。

気賀関所

同じ浜名湖にある『新居関所』を思い出しました。

当時の再現

建物の中では当時の再現がされています。

こういう苦難を乗り越えるからこそ、江戸時代の旅は充実していたのかもしれません。

『役人たちはどんな思いでここを取り締まったのだろう』

それを考えるだけでもワクワクしてきますね。

当時の展示

敷地内にある『姫様館』で昔の気賀関所を知ろう!

奥にある一棟の建物は、資料館として整備されています。

当時の参勤交代の様子や、旅の様子を知ることができました。

筆者
筆者

松平家、8代将軍吉宗なども通行したそうな。

加えて人以外にも『象』が通行した記録が残されています。当時使用された遺物もたくさん展示されていました。

当時のご飯

筆者がいいなと思ったのは当時の食事の再現です。

質素で素晴らしい。当時の人にとってはこれでも幸せだったのだと考えると、今の自分の幸せさえも疑ってしまうほどです。

かつての関所(宿場町)では場所ごとに名物があって、『新居関所』ではうなぎを食したそうですよ。

『旅の醍醐味:食事』は例えその中身が変わっても、変わらない精神なのです。


★周辺の見どころ★

藤田屋

最後は駅前の藤田屋でご褒美!

気賀関所を巡り終えたら駅前の『藤田屋』へ。

藤田屋は大判焼きのお店。お手頃価格で美味しい大判焼きを食べることができます。

寄り道や小さな贅沢も旅の醍醐味です。

筆者
筆者

ちなみに夏季休業なので注意。


終わりに

気賀関所入口

【気賀関所まとめ】
・気賀関所は、当時の旅の様子を伝える史跡
・参勤交代では吉宗も利用した(あと象も)
・お手頃価格で小さな幸せを。

厳しいけれど、その隙間にある江戸時代の幸せ。

それはまるで雑草に紛れた一輪の花。

筆者はそういう幸せに目を向けることができる人でありたい。

帰りのバスの中、そんなことを想いながら次の旅を考えるのでした。

今回はここまで。ありがとうございました。

【関連記事:周辺の関所やお城】

【墨俣宿も象が通行した場所です】

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