【貴重な現存御殿】川越城(埼玉県川越市)の見所~攻城レビュー㊱~

ーお城巡りー
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【埼玉県川越市】川越城

川越城は、1457年に太田道灌と道真によって築城されました。彼らは扇谷上杉氏の家臣ですので、当時の主である持朝の指示であったとされています。

そんな川越城を築城した太田道灌は、江戸城を築城した人間でもあります。
戦や歌なんでも優秀だった彼は、築城もこなしてしまうのです。そのせいで主である定正に暗殺されてしまうのですが…。もし太田道灌が暗殺されてなかったら、確実に関東の歴史は変わっていたでしょう…。

筆者
筆者

それは、かの有名な河越夜戦にも確実に影響を及ぼしていたでしょう。というか恐らく「河越夜戦なんて起こらなかったのでは…」と個人的に思っています。

【日本三大夜戦】河越夜戦・厳島の戦い・桶狭間の戦い

川越城と言えば、この「河越夜戦」なのではないでしょうか。古河公方・山内上杉・扇谷上杉VS北条軍の戦いで、昔から要所であったこの地で起きた人数差をひっくり返した合戦です。ただ、諸説あるようでいろいろと言われているのが現状ですが…。諸説あるにしろ、由緒ある家なのですから3家とももっと頑張れよって思ってしまいますが、後に関東の覇者となる北条家が凄すぎるだけなのかもしれませんね。

【東日本唯一の現存御殿:川越城本丸御殿】川越城・掛川城・高知城・二条城

御殿に関しては江戸時代に築かれたものですが、それでも現存している御殿というのは本当に貴重な遺構です。直近では高知城の本丸御殿に訪れました。

【関連:高知城現存本丸御殿】

ということで今回は川越城に向かいながら、関連する史跡を巡りました。


川越城散策

【アクセス】
スタートは本川越駅です。駅から本丸まで歩いて40分程で到着します。

バスも出ていますが、どうせなら「小江戸」の街並みを楽しみたかったので、徒歩で向かいました。小江戸も素晴らしいですが、まずは市役所前の大田道灌像です。

筆者
筆者

道灌様…。武将の中でもかなり尊敬しています。こうして銅像が建てられていると嬉しくなりますね。

この市役所前を右に歩くとまもなく川越城です。

始めに中ノ門跡が見えてきました。現在はかなり遺構が縮小してしまっているみたいですが、観光客の方も多くいらっしゃったので、人気の高さが伺えました。こうして歩くとかつての広さが分かります。流石は川越城!

まもなく本丸御殿に到着します。

私は2度川越城に行っていますが、この写真は7.8年前のものです。それでも多くの人が訪れていました。

御殿内は料金がかかりますが、綺麗な御殿や中庭を見ることができます。

展示も充実していて、江戸時代の生活の様子が鮮明に分かりました。ただ、私も現存御殿に関しては全て見たことがあるのですが、正直違いは分からないです…。全部綺麗なことに変わりありませんが、どっちかというと近世の遺構なので、微妙に私の管轄外なんです。すいません…。

ただ、これまで御殿を見てきた中で、面白い共通点を知りました。なんの偶然か、築城が同じだったりするケースが多いんです。例えば、掛川城と高知城は同じ山内一豊の築城ですし、そんな掛川城には江戸時代に川越城を築城した太田家が入っているのです。こう考えると面白いですね。特に掛川に太田家が入っていることが驚きでした。江戸時代は意外と領地が変わっていろいろな場所に色々な大名が入っているので面白いです。

【関連:掛川城】

ほんまる猫
ほんまる猫

ちなみに、100名城スタンプは御殿の入口にありました。


川越夜戦跡

河越夜戦跡
川越夜戦跡

川越城本丸御殿から約1キロで到着します。道中には有名な氷川神社などがあるので人が賑わっていますが、その中を駆け抜けて東明寺に石碑が立っています。

筆者
筆者

河越夜戦…。実は私が歴史マニアになった決定的瞬間が「戦国無双1」の河越夜戦でした。北条氏康と風魔小太郎を操作して両上杉の本陣を壊滅させて…。ああ、11年前のいい思い出です。


終わりに

川越まつり
川越まつり

実は2度目の攻城の際は「川越祭り」のときでした。本当に人が多くて…。川越城まで行けば人は減るのですが、散策は大変でした。川越祭りは川越祭り。川越城散策は川越城散策と分けるのがおすすめです。

今回はこの辺で終了します。ありがとうございました。

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今回のマップ