【長篠の戦い】長篠城~長篠設楽原の所要時間は?~攻城レビュー㊺~

ーお城巡りー
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長篠の戦いが勃発した設楽原(愛知県新城市)

長篠の戦いと言えば……有名な馬柵
長篠の戦いと言えば……有名な馬防柵

・1575年に長篠の戦いが勃発した。正確には『長篠・設楽原の戦い』である。周辺には、続100名城の長篠城設楽原歴史資料館など、無数の史跡が広がっている。歴史好きにはたまらないエリア。

今回の質問者
今回の質問者

地図で調べてみると、史跡が多すぎてどれを巡ればいいのか分からない。
それに、どれぐらい時間がかかるんだろう?

筆者
筆者

今回は半日で巡れるスポットに厳選。
各史跡の所要時間も参考にお伝えします。

長篠の戦いと言えば……皆さんは頭に何を浮かべるでしょうか?

三段撃?
織田信長?
武田勝頼?

教科書にも載っていますし、一般教養に近い知識です。

実は長篠の戦いには、各陣営の壮絶なバックボーンがあります。命懸けで戦った武田VS織田・徳川連合軍。各陣営に何があって、あのような結末を迎えたのか。半日長篠にいるだけで多くの知識を吸収できます。

さて、今回は長篠・設楽原エリアを半日で巡る記事です。各史跡の所要時間を記載しながら、簡潔におすすめポイントを紹介します。


【今回の記事の焦点】
・長篠エリア各史跡の所要時間と移動時間
・続100名城:長篠城
・半日で巡るルート

北条なすの

東海地方在住。主に東海地方の歴史や自然スポットの魅力を発信中。メインアカではアニメ聖地関連の記事を更新。【お城攻城数70突破・年5回の登山・キャンプや温泉・寺社仏閣までの品揃え】

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攻城記事が溜まっているので、どんどん放出します。


【史跡①】長篠城

長篠城入口
長篠城入口

続100名城にも選定されているお城。武田家の築城術がふんだんに施された天然の要害であり、武田VS徳川で争われた場所でもある。長篠の戦い後には廃城となり、現在の地名にもなっている新城城が築かれた。
【アクセス】
・JR飯田線『長篠城駅』より徒歩8分

スタートは長篠城。長篠の戦いは有名ですが、‘‘長篠城が有名なこと‘‘はあまり知られていません。数多の戦いが繰り広げられた城跡ですが、まず入口で周辺の地図を確認しましょう。

筆者的にこの中でぜひ訪れてもらいたいのは大通寺ですかね。後述しますので、まずは長篠城を散策しましょう。

所要時間はお城+資料館で1時間

屏風折の堀
屏風折の堀

入口で大きな堀がお出迎えしてくれます。現在残されている遺構は主に主郭中心なので、その主郭を川と一緒に囲んでいた堀となります。屛風折で深くなった堀。筆者はしばらく小規模のお城しか行っていなかったので、始めから興奮していました。

主郭
主郭

長篠城の面白い構造は、主郭が周りの山から丸見えであることです。川や山に囲まれていて堅固ではあるのですが、徳川方から見られ放題になっていました。山に陣取られてらどうしようもありませんね。

鳥居強右衛門
鳥居強右衛門

このように主郭のフェンスに沿って周囲の状況が詳細に語られているため、一つ一つの解説をいると当時の情勢がより深く理解できます。写真は長篠城もシンボル的存在になっている鳥居強右衛門。磔になり自らを犠牲に徳川家を救った英雄と言われています。

資料館
資料館

ぐるっと主郭を一周したら資料館へ。設楽原歴史資料館とのセット券がおすすめです。中の写真をアップしてよいか忘れたので中の様子は自分の目でご覧ください。主に長篠の戦いの情勢が語られていますので、長篠の戦いのことを触りしか知らなかったので、非常に勉強になりました。小学生とかが来たら良い自由研究になりそう。

また、長篠城を出て現在は民家になっている場所も、当時はお城の一部でした。軽く散策しながら、馬場信房のお墓などを巡ると大体1時間~1時間30分には散策が終わります。

お次は歩いて行ける距離にある大通寺へ向かいました。


【史跡②】大通寺

大通寺入口
大通寺入口

・長篠城から徒歩3分で到着。長篠の戦い前日に馬場、山県、内藤、土屋さんら猛将らが最後の盃を交わしたお寺である。

長篠城から歩いて大通寺へ。ここは長篠城を深く理解するに外せないスポットでしょう。境内の裏に盃を交わした水汲み場があります。

水汲み場
水汲み場

今生の別れになることを分かっていたのでしょう。史跡巡りで大事なのは臨場感。これから長篠の戦いが起こった設楽原に向かいますので、その準備にぴったり場所です。

今回の質問者
今回の質問者

武田家諸将の覚悟を感じれるんだね

筆者
筆者

その通り……。


【史跡③】武田勝頼観戦地

武田勝頼観戦地
武田勝頼観戦地

・長篠城から車で6分。徒歩3キロ。現在は遊歩道として整備されている。
【駐車場】見学者用駐車場有り。そこから徒歩10分弱。

以上を巡り終えたら設楽原へ向かいます。眺望が開けているわけではありませんが、勝頼の気持ちで長篠の戦いを見るために伺いました。所要時間は、車と仮定すれば長篠城から30分。サクッと奥まで行って勝頼に会いに行っておきましょう。


【史跡④】設楽原歴史資料館

設楽原歴史資料館
設楽原歴史資料館

・長篠の戦いを知るために外せない資料館。その他の郷土史、長篠の戦いの後の設楽原を知ることができる。特に三段撃ちの考察は見ていて面白かった。屋上からは、有名な馬防柵を通目に見ることができる。【アクセス】武田勝頼観戦地より300m。

兜の形をした建物に入ります。この形状は飯田線の『東栄駅』と一緒ですね。

所要時間はおよそ1時間

馬柵
馬防柵

屋上から見ることができます。この場所を馬が駆けまわり、銃弾が飛び交っていたと考えると、にわかには信じられません。思ったよりも遠めなので、よく探しましょう……。


【史跡⑤】長篠設楽原決戦場

長篠設楽原決戦場
長篠設楽原決戦場

・設楽原歴史資料館から400m馬防柵が実際に設置されているため、記念に訪れるのがおすすめ。

ラストは馬防柵まえから。駐車場が見当たらなかったので写真だけ撮って退散しました。車を止めることができるスペースはありますが、資料館から歩いて向かうのもいいかもしれません。周囲の田園風景は実に牧歌的で美しかったので……。

所要時間は10分。

今回の質問者
今回の質問者

本当にこっから三段撃ちをやってたのかな?

筆者
筆者

資料館でじっくり考察してみてください。


終わりに

長篠城
長篠城

・長篠城~設楽原歴史資料館の散策時間は、およそ3時間を見込むと良い。
半日で十分に楽しむことができる歴史スポット

今回は長篠城を中心に、長篠の戦いを起こった設楽原を訪れました。歴史ファンなら一度は訪れたいスポットだと思いますが、半日で十分に楽しめると思うので、ぜひ積極的に遊びに来てください。

今回はここまで。ありがとうございました。

【関連:周辺の城跡】



今回の散策マップ

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