前回【高天神城】
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掛川城に訪れる間に、近隣の山城である、高天神城に行きました。田園風景の中にたたずむ高天神城は、続100名城にも選定されています。掛川駅よりバスで向かうことができ、長年争われた難攻不落の城を攻城しました。
【高天神を制する者は遠州を制す】
【掛川城】概要
高天神城を攻城した後は、掛川城に向かいました。
【掛川城概要】
かつては、今川家重臣「朝比奈泰熙」が築城した掛川古城と呼ばれる城跡です。そこから家康→豊臣家（山内一豊）が入り、大規模な改築が行われ、現在の姿になりました。
そして、日本100名城にも選定されています。
掛川城の遺構
また、「日本初の木造復元天守閣」そして、数少ない「現存御殿」が存在する名城です。
築城した山内一豊は、築城の名手でもあります。掛川城をはじめ、同じ100名城にも選定されている「高知城」なども、山内一豊主導で築城されました。こちらも非常によくできているお城です。山内一豊の銅像が立っていて、とても愛されている様子がうかがえます。
【関連：現存御殿の高知城】
四国と東海地方と遠く離れていますので、なんだか不思議な感覚です。江戸時代の築城となると、藩主の入れ替えで大名が移動していますので、思いがけない出会いがあるのも、近世城郭の良さかもしれません。
現存御殿は、高知城・二条城・掛川城・川越城にあります。
御殿はお城を守る遺構とはまた違いますが、当時の生活様式や御所としての機能がよくわかるので回ると楽しいです。
掛川城へ
【掛川城までのアクセス】
掛川城は、掛川駅より徒歩で向かうことができます。
一キロ弱をまっすぐ歩くと天守が見えてきます。
駅よりまっすぐ歩いていくとすぐに到着するので、アクセスは非常に良好と言えるでしょう。
私が訪れたのは、夏だったので非常に暑かったです…。最後に、逆川を渡ると到着します。
また、掛川城の背後には倉真川という川が流れていています。二本の川の間に鎮座するお城というのが、普請の前からよくできていることが分かりました。
私が訪れたのはかなり前ですが、天守が工事中で入ることができませんでした。
そのため、御殿などの遺構と、周辺の遺構を中心に回りました。（2022年）
かなり前のことなのでご了承を…。ついてないです…。
本丸周辺【掛川城】
三日月堀は8mほどの深さがあったようです。
現存御殿へ【掛川城】
中には、江戸時代の構造そのままに、掛川城の歴史をたくさん知ることができます。
特に歴代城主について多くの知らない情報を得ることができました。
山内一豊だけでなく、江戸時代に藩主となった太田家などのことも知ることができます。
【千代と一豊】
山内一豊を語る時に、妻の千代さんの話は外せないでしょう。一豊が貧乏時代から、生活を支え続けていた千代さんの努力は、すさまじいものがあります。そして、二人の絆も素晴らしいです…。
詳しくは、掛川城で知ることができます。
【歴代の城主：太田一族】
例えば、江戸時代には、長く太田氏が城主を務めていました。太田氏と言えば、長く関東で名を馳せた武将です。有名なのは太田道灌です。扇谷上杉に仕えた太田道灌ですが、強すぎたせいで暗殺されてしまう悲劇の武将です。そして、後の太田家は、家族で仕える家が違ったりいざこざもありましたが、子孫は江戸時代には掛川藩主を務めあげました。
もちろん、松平家や井伊家など他の多くの家も藩主を務めています。歴代の藩主を知ることで、掛川の歴史も深く知ることができました。
特に太田家を紹介したのは、自分が好きなだけです…。
終わりに
さて、御殿の後は、竹の丸・二の丸・三の丸など見所がいっぱいあります。
【竹の丸】は、一豊が造った北の守りの場所です。道を挟んで御殿の奥にあります。
また、竹の丸は別で料金がかかったので注意が必要です。
天守を回れなかったので、1時間ほどで終了してしまいました…。そして
最後に天守の写真を撮りました。私は、今回天守には入れませんでした。しかし、天守も木造で復元された素晴らしい天守なので、お勧めです。私も、もう一度行く機会があれば、絶対に本丸と天守に行きたいと思っています。
掛川城の天守を眺めながら飲むラムネが非常においしかったです。
周辺には、他にも多くの城跡がありますが、私は「天竜浜名湖鉄道」に乗って浜松市の城跡を巡りました。天竜浜名湖鉄道は、掛川から新所原駅をつなぐ鉄道です。道中の天竜二俣駅周辺から歩いて向かうことができる【二俣城・鳥羽山城】を攻城しました。二つでセットの城跡です。掛川周辺からお城を回る際には、お勧めできる城跡です。
【関連：周辺の城郭‐二俣城・鳥羽山城‐】
