【伊豆半島滝巡り】河津七滝と浄蓮の滝の魅力を比較してみた

山登り・自然
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河津七滝と浄蓮の滝(伊豆半島)

浄蓮の滝
浄蓮の滝

日本百名瀑の一つ。山中に浄蓮寺があったことが名前の由来で、真夏でも水温が15度前後。【アクセス伊豆箱根鉄道駿豆線修善寺駅よりバスで40分(静岡県伊豆市湯ケ島892−14)

河津七滝
河津七滝

大蛇伝説が残る7つの滝。河津町のシンボル的存在。【アクセス】伊豆急行河津駅よりバスで25分。(静岡県賀茂郡河津町梨本)

自然豊かな伊豆半島を代表する二つの滝。浄蓮の滝と河津七滝を比較してみた記事となっています。


北条なすの

東海地方在住。主に東海地方の歴史や自然スポットの魅力を発信中。メインアカではアニメ聖地関連の記事を更新。【お城攻城数70突破・年5回の登山・キャンプや温泉・寺社仏閣までの品揃え】

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【この記事の焦点】
・河津七滝を巡った感想
・常連の滝に訪れた感想
・まとめ(どちらが良かった?)


【比較】浄蓮の滝(静岡県伊豆市)

浄蓮の滝入口
浄蓮の滝入口

始めは浄蓮の滝です。

日本百名瀑にも選ばれている浄蓮の滝は、果たしでどんな絶景なのか?

7月黄昏時の、人が少ない時間に訪れました。時刻は17時頃です。どこの道の駅も閉まっている時間帯でしたが、夏であればまだまだ夕日は陰りません。道の駅は閉じていましたが、駐車場には入れました。人も少なく、落ち着いて滝が見れそうで胸が躍りました。入口では、伊豆の踊子の銅像がお出迎えしてくれます。

著者は川端康成。彼の代表作で人気の高い作品。東京から伊豆に向かう特急は「踊り子」と言う。昨今の言い方では、聖地と呼ぶのかもしれない。

筆者
筆者

短編なので読んだことがない人はぜひ

後述する河津七滝は、作中でも登場します(もちろん銅像も)ここから川につながる階段を下って行きます。お店は閉まっていますが仕方がりません。階段を5分ほど下っていくと浄蓮の滝に到着します。

浄蓮の滝
浄蓮の滝

流石は百名瀑と言うだけあって、滝の怒号が響き渡っていました。全国に様々な滝がありますよね。いざ行ってみると期待外れな小さい滝ばかりなのですが、浄蓮の滝は正真正銘の、皆さんが想像する「滝」なのです。

燦燦と輝く水しぶきがこの空間を覆っているので、凄く涼しい。水温が年間を通して15度ということで、夏なのに少し肌寒いぐらいの温度感でした。私が訪れたのは旅の終盤だったので、夏の暑さを忘れさせてくれる滝でした。あまり近づくことはできませんでしたが、それでも迫力は損なわれません。

ワサビ田と遊歩道
ワサビ田と遊歩道

浄蓮の滝の先は、遊歩道となっています。横には、清流が流れ、ワサビが植えられています。滝のエネルギーを纏ったワサビは絶対に美味しいに決まっていますね。およそ100mぐらい川と並走できるので、滝から徐々に遠ざかってみましょう。

すると、滝の怒号が小さくなるともに、夏の風物詩「ひぐらし」の鳴き声が聞こえてきます。滝を見に来たはずなのですが、支配されるのは「目」ではなく「耳」。これがよく調和がとれていて、疲れも自然に吹き飛んでいきます。

筆者
筆者

存分に夏を見せつけてくれる浄蓮の滝にうっとりとしてしまいました。

昼間は茶屋が開かれていて、渓流に入って釣りもすることが出来るそうです。

賑わっている浄蓮の滝も素晴らしいかもしれませんが、うっとりと滝音に揺れる夕方もいいと思います。どちらを取るかは自分次第、と言ったところでしょうか。素晴らしい絶景です。


【比較】河津七滝(静岡県河津町)

ex,カニ滝
ex,カニ滝

お次は、河津七滝です。

河津七滝は、浄蓮の滝よりも南にある滝で、七つの滝からなる遊歩道散策が楽しめるスポットです。
片道1時間ほどの遊歩道になっていて、反対側まではバスで行く人も多いみたいです。歩くと、往復で2時間弱だと思いますが、歩く価値がある遊歩道です。滝を見ながら自然に癒されてみてください。

【河津七滝】
①大滝
②出会滝
③カニ滝
④エビ滝
⑤ヘビ滝
⑥釜滝
⑦初景滝

ちなみに、読み方は「ななだる」と詠みます。
では、どうして「ななだる」なのでしょうか? 私も始めは「たただき」だと思っていたのですが、全くの見当違いでした。「ななだる」と言うのは、河津七滝にまつわる大蛇伝説【外部リンク】が関係しているようですね。伝承の詳細はリンクから。

筆者
筆者

ちなみに、愛知県新城市の阿寺の七滝と言う場所に行ったことがありますが、そこは「ななたき」なんですよね……。

閑話休題、七滝の様子をダイジェストでご覧ください。

河津七滝
河津七滝

観光地の規模としては、河津七滝が倍ぐらい大きかったです。周辺にキャンプ場、温泉。売店等がズラーっと並んでいました。お客さんもこちらの方が多いです。七つの滝は、一つ一つは規模が大きいわけではありません。カニ滝やヘビ滝は小さめの滝になっている分、目の前まで降りることが出来ました。

筆者
筆者

降りることが出来るのは差別化点

また、インストラクターがついて、滝つぼで泳げるツアーも実施していました。直に触れて直に感じることが出来るのは、凄くうらやましいなと思いましたね。

浄蓮の滝は、崇高で近寄りがたいお姫様だったのですが、七滝は、もう少し親しみやすいクラスメイトのような距離感でした。2時間も歩いていたら仲良くもなってしまいます。

吊り橋もあるよ
吊り橋もあるよ

道中には、地層が丸出しになった自然の神秘、水しぶきで雨のようになっている場所、階段を登って上に行くと吊り橋、様々なギミックがあって、あっという間に散策し終えてしまいました。

終わり
終わり
筆者
筆者

障りしか紹介できませんでしたが、どちらに興味が湧いたでしょうか?


【比較】浄蓮の滝と河津七滝はどっちがいい?

【距離感】
浄蓮の滝3.0
河津七滝4.0

【観光】
浄蓮の滝4.5
河津七滝5.0

【自然】
浄蓮の滝5.0
河津七滝4.5

高嶺の花が好きか、身近に咲く花が好きか

ただ、どちらも人気観光地なのは忘れてはいけません。あくまで個人的感想なので悪しからず。どりらも最高の大自然を見せてくれました。

筆者
筆者

伊豆半島に感謝

今回はここまで、ありがとうございました。

【関連:伊豆の観光スポット】


今回のマップ