平出遺跡【長野県塩尻市】

平出遺跡は、長野県塩尻市にある遺跡です。平出のちには、主に縄文時代の住居跡・古墳時代の住居跡・平安時代の住居跡が残る非常に貴重な遺跡となっています。

3つの時代が残る全国で唯一の遺跡であり、国指定史跡に選定されています。
当時の住居跡が正確に復元されていて、東京ドーム6.3個分の雄大な広さを誇ります。そして、周辺には平出古墳群や平出の泉などの当時の生活と密接に関わっていた場所があるので、当時の塩尻の歴史というのを深く理解することができます。また、ガイダンス施設や博物館も充実しているのでかなり楽しめると思います。
今回はそんな平出遺跡を巡った記録です。
平出遺跡までのアクセス

【平出遺跡までのアクセス】
平出遺跡は、JR「塩尻駅」から徒歩20分程で到着。
塩尻駅からスタートです。本当は塩尻で途中下車する予定は無かったのですが、次の電車まで時間があったので散策をしました。一応3月下旬の記録なのですが、雪が降っていて寒さで凍え死にそうでした。

20分ほど歩くと到着します。ガイダンス施設が充実しているので、まずはガイダンス施設で情報収集です。
平井遺跡ガイダンス施設~平出遺跡(縄文~古墳)

まずはガイダンス施設を攻めます。
小さなガイダンス施設ですが、展示やパンフレットが充実していました。また、勾玉作りなどの体験が格安で出来るのでおすすめです。ガイダンス施設の職員の方にお願いすればその場で実施していただけました。なんと勾玉作りが100円。ついつい値段に釣られて、おひとり様ですが勾玉を作らせてもらいました。凄く貴重な体験..。

勾玉作りなんて小学生ぶりです。また、施設の方はとても親切にして下さったので、凄く話が弾んでついつい長居をしてしまいました。
ガイダンス施設で情報を集めたら、いよいよ遺跡を散策していきます。真ん中に縄文時代の遺跡。左側に平安時代の遺跡。右に古墳時代の遺跡が残っていました。

皆さんは学校の授業を覚えていますか?私もだいぶあやふやになってしまっていましたが、あの時学んだことがこんなとこで役に立つとは…。あの時必死に暗記した「竪穴式住居」や「カマド」「高床式倉庫」などが精巧に復元されていました。しかも、ちゃんと中に入って見学できるので、当時の生活が鮮明にすることができました。

竪穴式住居の中に入ったことで、今の生活のありがたさが分かりました..。
いわゆる環状集落があったようで、その名残をたくさん見ることができました。
そして、遺跡を散策し終えたら、平出の泉周辺に移動します。
平出博物館~平出古墳群

こちらのエリアには、平出の泉→平出博物館・平出古墳群が集まっています。
遺跡から徒歩で10分弱です。
平出の泉は、かつてより生活の中心だったそうです。山からの湧水が枯れることなく沸いていて、一年中一定の温度のため冬でも凍らない貴重な水源だったそうです。長野ですから..凍らないのはマストですよね..。昔から水がある場所は要所ですからね。この泉があったことで、長い歴史がここに集まっているのでしょう。
そしてすぐそばに博物館と古墳群があります。


主に3つの古墳が見つかったそうです。そのうちの一つは石室付き!学校で習った覚えがあります。いわゆる追葬式で、直に見るのは初めてでしたので興奮しました。

歴史を学ぶ意義。私にとってはこうして人生を豊かにするため。

古墳群の先は、山道になっていて、ハイキングが出来るのでしょうか..。ただ熊があるらしいので気をつけて下さい。

ちなみに、施設の方の話だと、遺跡の方にも沢山の動物が降りてくるそうです。カモシカ..狐..イタチなどなどいろんな動物が遺跡を散策しているのだとか..さすが長野!
最後は平出博物館です。
こちらには、塩尻の歴史をはじめ、発掘された貴重な土器などが数多く展示されています。財布をガイダンス施設で預かっていただいていたので、お金が払えないと思い行くのをやめようと思っていましたが、paypayなどの電子決済もできたので無事入場。めいいっぱい楽しむことができました。
終わりに

今回は、塩尻市の平出遺跡を巡りました。たまたま寄ったことで、この遺跡と巡り会うことが出来て良かったです。色々と勉強になりましたし、貴重な体験でした。
そして、私は次の日に塩尻駅より木曽の宿場町巡りを行いました。
塩尻駅は丁度中間地点で、多くの路線に分岐しているので、楽しめる場所がいっぱいあります。そのまま北上してっ松本や長野に行くも良し。中央本線で木曽に行くも良し。飯田線で駒ヶ根や伊那に行くも良しです。塩尻の名前が、日本海でとった塩を運んでいたためだそうなので、そんな移動の起点となった要所に遺跡があるのも納得ですね。
【関連:中央本線木曽路旅】
今回はこれで終了します。ありがとうございました。