【埼玉の名城!】鉢形城(埼玉県寄居町)の見所~攻城レビュー⑧~

ーお城巡りー
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鉢形城(埼玉県寄居町)概要

鉢形城と荒川
鉢形城と荒川

鉢形城は、かつてより関東で戦乱の中心になっていたお城です。そんな鉢形城は、荒川と深沢川に挟まれた絶壁の上に築城されています。これが、実際に見ると非常に迫力があり、難攻不落の城であったことが伺えます。

築城は「長尾景春の乱」で有名な長尾景春です。そして、後の時代で、北条氏邦によって拡充されました。氏邦が入った後は、城下町も形成されています。

さて、そんな歴史のある鉢形城ですが、現在も城の縄張りが非常にわかりやすく残っていて、日本100名城にも選定されている名城です。

鉢形城の遺構は、北条氏邦が拡充したときのものが残っています。個人的には、景春時代の遺構も見てみたかったですが、北条氏の築城術も非常にお見事なので、歴史ファンであれば、一度は絶対に訪れたいお城だと思います。

【超おおまか解説】
長尾景春自分の扱いに納得がいかなくて、仕えてた山内上杉氏にクーデターを起こす。
景春の家は、形式上の権力で言うと、公方→関東管領→家宰:それに次ぐ管領の補佐をしていたかなりの家柄。
長尾景春の乱そんな反乱に意外と味方がいたもんで、関東中を巻き込んで起こってしまったのが長尾景春の乱。個人的にはかなり面白い戦いだと思います。
北条氏邦有名な第三代氏康の息子。鉢形城城主。


【名城】鉢形城(埼玉県寄居町)アクセス

鉢形城入口
鉢形城址

鉢形城のある寄居町は、秩父市にほど近い場所なので、埼玉の奥地にあります。

東武東上線を乗り継ぎ、池袋から向かうことができます。時間にしてまるまる2時間です。

筆者
筆者

かなり遠いですね。

駅は、鉢形駅・寄居駅・玉淀駅になると思います。また、寄居駅からであれば、JR八高線が通っているので、こちらから歩いてくる人のほうが多いでしょうか。私は、東武東上線の鉢形駅から歩いて向かいました。私が訪れたのは、9月初旬だったので、かなり暑かったです。ただ、道はほとんど直線だったので、迷うことなく到着することができました。

荒川を眺める
荒川

右を差す矢印があると思いますが、こっちの方面に荒川が眺めています。逆に左に進むと鉢形城の城内です。私は、一度荒川を眺めに行きました。

岩肌がむき出しなのが迫力があります。近くのセブンイレブンで昼食を買いまして、私も城内の散策に向かいました。


個人的見所1 笹曲輪【鉢形城】

笹曲輪【鉢形城】
笹曲輪

鉢形城の入り口から最初に行くことができるのが、城内の搦め手付近の笹曲輪です。荒川の側面に沿っているのは、この笹曲輪や本曲輪があるのですが、一番荒川を見下ろせるのが、この笹曲輪なので、個人的見所にしました。

この上に登って行くと断崖絶壁なのがよくわかります。

多くのお城は、2つの川に挟まれている丘陵地に築城して、自然の防壁としている部分があります。場所によっては、今は埋め立てられていたり、川の規模が縮小している場合が多いので、ここまで迫力のある景色は初めてでした。流石は秩父…(実際は寄居ですが…)


個人的見所2 三の曲輪周辺(中心部)【鉢形城】

伝逸見曲輪【鉢形城】
伝逸見曲輪

そして、さらに城内にある道路を進んでいくと、雄大な曲輪や堀を見ることができます。

しっかりと整備されているので、堀や畝が容易に確認できます。まず、このあたりに来ると驚くのは、この鉢形城の規模です。本当にでかい…。

三の曲輪【鉢形城】
三の曲輪へ

特に三の曲輪に入ると、虎口・復元石積土塁など、多くの遺構を確認することができます。

また、多くの場所で、北条流の「角馬出」のあった場所が、確認できます。私が、はっきりと馬出を確認したのは、鉢形城を訪れる1年前にいった滝山城の馬出でしたので、懐かしかったです…。

そして、大手側には、JR八高線の線路と踏切が設置されています。ここ通るなら駅設置してくれたってと思ってしまいましたが、心の中に抑えておきました。

そのまま大回りで一周していくと、最後に鉢形歴史観に到着します。


個人的見所3 鉢形城歴史館【鉢形城】

歴史館入口
鉢形歴史観入り口

非常に中もきれいで、ガイダンスも充実していました。是非寄ってみてください。

歴史館をでたら、寄居駅より退散しました。

寄居駅
寄居駅

非常に大きい城跡なので、かなりの見ごたえがありました。また、埼玉の奥には、山城が多く残っていますので、また来たいと思います。他にも、八高線で登って行けば、山内上杉氏が本拠としていた平井城や五十子陣などもあるので、アツい地域です。ぜひ訪れてみてください!
【今回覚えた名前:男衾駅(おぶすま)】

【関連:近隣の比企城郭群‐菅谷館‐】


今回のマップ